アイスブレイクのネタに困る!覚えておけば便利なテクニック
今回は誰もが経験するアイスブレイクタイム。何を話していいか分からず、天気のネタしか思い浮かばない方は必見です。これを覚えればアイスブレイクに困らないネタをご紹介です。
アイスブレイクとは
「アイス=氷」「ブレイク=砕く」ですので、カチカチになっている心の氷を砕き、商談をスムーズに進行することを目的とした雑談です。
お互いリラックスすることで有意義な商談に近づきます。ヒアリングしたいことがある場合は特に早いうちにお互いリラックスしておくことで相手の本音を引き出すこともできます。アイスブレイクが苦手という方もアイスブレイクの便利なテクニック・型をご紹介します。ぜひ、営業シーンで活用してみてください。
アイスブレイクに困ったらこれ
定番中の定番フレーム「キドニタテカケシ衣食住(木戸に立てかけし衣食住)」はご存じでしょうか?
アイスブレイクに使えるテーマの頭文字を取った文で困ったときに役に立ちます。呪文のように唱えて覚えておきましょう。
詳細はこちらです。
- キ=気候や季節の話
- ド=道楽(趣味)の話
- ニ=ニュースの話
- タ=旅の話
- テ=天気の話
- カ=家族の話
- ケ=健康の話
- シ=仕事の話
- 衣=ファッションの話
- 食=食べ物の話
- 住=住まいの話
衣食住は説明しなくてもわかりますね。
キ:気候や季節の話
「もうすぐクリスマスですね、ご予定はいかがですか?」
「涼しくなってきたのでお出かけシーズンですね、お出かけのご予定はございますか?」
など、年齢・性別関係なくどんな相手でも使えるネタです。話を広げやすいこともあり、困ったら季節の話はアイスブレイクでは定番です。
ド:道楽(趣味)の話
趣味のことです。いきなり趣味の話をするのも突拍子もないので流れは作りながらですが、オンラインでの商談では資料の投影という機能が使えるので、ご自身の自己紹介シートを用意しておき、その中に趣味を入れておくと話はスムーズです。
自己紹介シートを投影しながら「〇〇と申します、よろしくお願い致します。少し私の自己紹介をさせていただきます。経歴・・・キャリア・・・一言・・・趣味は野球で、最近は〇〇にハマっています」など簡単にお話したあとに、〇〇さんはスポーツなどされていますか?といった具合に話を相手に向けることができます。
休みの日に何をしているのかを聞くのも趣味を聞き出せる方法の一つです。
こんな感じです。
お忙しそうですが、休みは取れてますか?
まあなんとかね・・・
貴重な休みは何されてるんですか?
登山が趣味で良くいきますよ、この前は〇〇山を初めて登って最高でしたね。
休日についてスムーズな流れできけると趣味の話に広がったりします。
ニ:ニュースの話
ニュースはチェックしている方が多いので話題になりやすいです。ビジネス系のニュースに絞る方がベターです。
政治などの話の場合、意見が割れてしまうことも大いにあり得るので気まずくなるのを避けるためにも注意しましょう。商談の前に顧客の業界や会社のニュースが無いかをチェックしておくことをお勧めします。
顧客企業のニュースであれば、もしかしたら色々とお話がきけるかもしれませんし、良くチェックしているね、と感心されるケースもあります。
タ:旅の話
旅行シーズンでは使えるネタです。仮に同じ観光スポットが好きということが分かれば距離もグッと縮まります。
ご自身が旅行に行ったことをお話する際は自慢になるような話は避けましょう。
高級ホテルに泊まったとか、ファーストクラスでなどやったことではなく、「サーフィンが趣味で世界中の波に乗ってまして今回はお金も頑張って〇〇に行ってきましたが、いい波でした」というようにそこが好きな理由、行ってみたかった理由などの話をするとよいでしょう。
テ:天気の話
「今日はいい天気ですね」は使わない方がいいです。雨がすごい日などは、訪問した場合は「雨にも負けずやって参りました!」くらいでしょうか。極力天気の話は避けましょう。
カ:家族の話
家族の話はセンシティブな部分も人によっては感じるため、聞き出そうとするのは避けて、話の流れで子供がいることが分かれば、「お子さんはおいくつですか?」「部活などされてるんですか?」など聞いてみて、話をしてくれるようであれば、広げてみましょう。
家族の話は和むケースとそうでないケースがあるので、要注意です。
ケ:健康の話
健康の話は、健康に「+」の会話をしましょう。
例えば、「何か普段から運動などされてるんですか?」「いつお会いしてもお元気そうですね、秘訣を教えてください」など顧客が若く見える場合や、鍛えてそうな身体つきの場合に使うとよいでしょう。
何かしている場合は顧客の関心事ですので、会話も弾みます。
シ:仕事の話
相手の仕事の話を中心にすると良いでしょう。
会社のHPなどで事業内容・方針・メッセージなどチェックしておくことで会話のネタにもなります。「HP拝見させていただきまして、御社はこんな取り組みもされているんですね、関心してしまいました」など感想を述べるだけでも良いです。
衣:ファッションの話
ファッションに興味がある方は大好きなネタです。
そうした方は、ネクタイ、靴、スーツ、カバン、名刺ケースなどビジネスシーンで使うアイテムへのこだわりがありますので、触れてあげるとよいでしょう。
「〇〇さんらしいですね」「私もそういうスーツが似合うようになりたいです」など物を褒めるのではなく、人にフォーカスして褒めると媚びを売っている感がなくなります。
その方のこだわりが反映されやすいものですので、相手を知るうえでお洒落な方の場合は、ファッションの話は有効です。
食:食べ物の話
商談が昼までだった場合、「ここら辺で美味しいお店どこかありますか?」など伺い、もしご紹介してくれたら実際に行ってみて、お礼と共に感想を後日お伝えしましょう。
庶民派、高級志向、新しい店好きなどその方の志向も把握できたりします。
住:住まいの話
出身地や現在の住まいが近かったりすると仲間意識が芽生えます。いわゆる地元ネタですね。料理や場所やお店などローカルな話がわかってくれる人だと自然と盛り上がってしまいます。
まとめ
「木戸に立てかけし衣食住」聞きなれない方もいると思いますが、これを機に覚えておくとアイスブレイクで困ることが減ると思います。
繰り返しですが、アイスブレイクはただの雑談ではありません。その後の商談にスムーズに入れるネタ、或いはお互い心理的な緊張を和らげることが目的です。
初めましての場合は、お互い緊張しているものです。緊張のまま商談に入ってしまうと、聞きたいことも聞けず、聞いても深く話ができないなどあったりしますので、マストではないですがアイスブレイクは有効活用するといいでしょう。
最後にもう一度おさらいです。呪文のように唱えて覚えておきましょう。
- キ=気候や季節の話
- ド=道楽(趣味)の話
- ニ=ニュースの話
- タ=旅の話
- テ=天気の話
- カ=家族の話
- ケ=健康の話
- シ=仕事の話
- 衣=ファッションの話
- 食=食べ物の話
- 住=住まいの話