営業で役に立つザイオンスの法則(単純接触効果)
営業にも活用できる人間の心理・法則を一つご紹介。
以下のような悩みがある方向けです。
★相手と距離を縮めたい
★営業先の担当者がなんだか苦手でどうにかしたい
★ご無沙汰になってしまうことが多く連絡が気まずい
これからご紹介する法則を知っていると苦手な相手でも心理的に距離を縮めることができます。
ザイオンスの法則とは
今回ご紹介するのは「ザイオンスの法則」です。
ザインアンスの法則とは、何度も触れたり、接したりすることで警戒心が少なくなり、興味・関心を持ちやすくなるという心理です。1968年アメリカの心理学者である「ロバート・ザインアンス氏」によって提唱され「単純接触効果」とも言います。
要は定期的にコンタクトを取っている人とそうでない人では同じ話でも反応が異なるという心理です。人は知っている人や何度もやり取りをしている人の方が心理的ハードルが低くなります。
4月新しい職場環境などでは、緊張感と共に警戒心もありそわそわしてしまいますが、時期が経つにつれてコミュニケーションも円滑になり、ふざけた会話もできるようになってくるのはこのザイオンスの法則が関わっています。思い返せば自然と体験している方が多いでしょう。営業でもこの法則を有効活用できます。
初めましての人はなぜか警戒してしまうものです。
この人を信用してもいいものか。近づいてきたのには何か裏があるのではないか。にこにこしているけど、狙いはなんなのか・・・など、自然と初めて会う人へは警戒心が生まれてしまうものです。
これは赤ちゃんが人見知りをして大泣きするのと同じです。赤ちゃんも何度も会っている人には心を許して泣かなくなります。営業のシーンでも同じ心理が働きます。
ポイントは定期的にコミュニケーションを取ることです。
些細なことでもコミュニケーションを取り続けることが人間関係の距離を縮めます。
- 顧客のメリットになりそうな情報があれば連絡をする
- 良いニュースがあればお祝いの連絡をする
- 逆に悪いニュースがあれば心配の連絡をする
- 相手の記事(インタビュー)などがあれば感想を伝える
など、小まめにコンタクトを取りたいものです。
連絡するネタが無い場合
とは言え、何かコンタクトをとるにしてもネタがいつでもあるとは限りません。ネタが無いとなかなか連絡がしにくいはずです。
日本では昔から、何か節目などで連絡をとる習慣があります。これは「ザイオンスの法則」にも当てはまり有効な手段です。
- 年末年始のご挨拶
- 残暑見舞い
- 暑中見舞い
- お中元
- お歳暮
- クリスマス
- 異動
- 期の始まり
こうしたやり取りを定期的に行うことで人間関係をいつの間にか近くしていきます。ネタが無い場合はこうした行事も有効活用してコミュニケーションを図りましょう。こうした文化は古いと感じる方もいるかもしれませんが、営業活動においては理にかなっているわけです。
まとめ
ザイオンスの法則という名前は覚える必要はありません。
接触回数を増やすことで心理的な距離が縮まりますので、できるだけ顧客とは発注を貰えていない状態でも疎遠にならないようにタイミングを見てコミュニケーションを取っておくことをおすすめします。
コミュニケーションは直接会話でなくても、メールや手紙、送り物などでも効果はあります。仮に反応がなくても、気にしてくれているんだなと良い心象を与えることもできますので、そんなときでも定期的にコミュニケーションを取りましょう。